ども、ぱっくんちょです。
本日ご紹介するのはこちら…
扁平で小さな頭のマヌケ面。
そう…アマゾンの狂気、カンディルです。
プレクトチルス・エリスルルスです。
でもコレ、学名ではないのですね。
学名ですと…
Vandellia cirrhosa
(Vandellia plazaii)
現在ではcirrhosaの種小名で記載されています。
幼魚期は透明感のあるブラウンをしておりますが、成長と共にメタリックブルーの体色に変化していきます。マヌケ面に似合わない美しい色合いです…が、そこはカンディル。狂った性質は本種も同じです…
TVでも良く取り上げられているのでご存知かと思いますが、魚や水辺に来た哺乳類などの皮膚を食い破って体内に侵入し、群れで内部を食い漁る非常に恐ろしい魚です。現地でも人間の被害者も出ているほどで、あのピラニアよりも恐れられているというのだから…考えるだけでもブルっちゃいます。
“カンディル”と一口に言ってもカンディルと名の付くものには様々おり、死肉を食べるものから前者のようなもの、小型で性質が穏やかな普通のドジョウのようなナマズのような性質をした種類まで本当に多様なものが存在します。
チャームでも…
カンディルの仲間でも本種を入れて4種類の取り扱いをしたことがあります。
ブルー・カンディルはその中でも良く見かけますが、その他は全て入荷は稀、もしくは混じりで見られる程度です。世界的にも観賞魚としての流通は少ないようで、国内外共に情報が少なく超マイナー種になると同定は非常に困難です。
さて、話が前後してしまいましたが…
本種の性質としては他とは少し異なり、捕食の対象は血液になります。言ってみれば吸血カンディル…ですね。サイズ的に入りやすそうなサイズの魚を入れると、ソワソワしだして…ニュルッ!っと…ニュルニュル!!っとエラの中に進入し、外鰓に喰らい付いて血液を貪ります。
…恐ろしい。。。
アンモニアや尿素にも反応するようで、現地で人間を含む哺乳類の被害例もあるようですので…
くれぐれも面白半分、興味本位で大きな傷口のある素手を突っ込んだりしないでください。
もちろん、水槽内で半身浴なども…まぁ、しませんよね?流石に。
ともあれ、TVでもお馴染みの珍魚です…お好きな方、いましたら是非どうぞ…
展示用などにも…いかがでしょうか?
…
それでは。
ぱっくんちょ
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