旅で使えるラテン語講座

こんばんは、アントニオ傘野です。
neocaridina.jpg
Neocaridina sp.
本日は、まことにややこしい
学名についてご紹介いたします。
画像はレッドビーシュリンプ 赤白バンドですが
分類学上は、ネオカリディナという学名が付けられています。
sp.はラテン語のspeciesの省略形でありまして
ネオカリディナ属のある種、くらいの意味を表しています。
・・・大丈夫でしょうか?
変な頭痛とかし始めた方は画像だけでもお楽しみください。
ネオはギリシャ語由来の接頭辞になりまして「新しい」という意味です。
日本語ですと、カワリヌマエビ属と表記されます。
何ゆえ、こんな説明をしているかと申しますと
熱帯魚の名前は学名がそのまま使われている場合も多く
複雑で憶えづらい名前でも、一定の法則がつかめれば
意外にすんなりと頭に入ってきたりするからです。
例えば、数字にまつわる接頭辞ですが
(日本語でも「ひとつめの会議室」ではなく「第一会議室」と呼ばれるように
名詞の前に付くと、ラテン語も若干、形が変わります。)
ユニマクラータ.jpg
ベタ・ユニマクラータ(ワイルド)
こちらの魚の学名、betta unimaculata は、「uni-」ひとつの
「-maculata」斑点、と分けることが出来ます。
ただ今、欠品しておりますが悪しからず・・・
続きまして
ビコロール.jpg
コリドラス・ショートノーズニュースーパービコロール(ワイルド)
こちらは、ショートノーズでニュー、しかもスーパーな
「bi-」2つの、「-color」色、といった形で
鼻ぺチャで新しく、超2色なコリドラス、といった意味を表します。
最後に
混合3色.jpg
ミックスチェリー・トリコロール
こちらなどはミックスされたチェリーが「tri-」3つの
「-color」色、ということですので、さしずめ
混合サクランボ3色、といった事になってくるはずです。
最近は、ローマ人が日本の温泉にタイムスリップしてくる話が流行っていますが
もし逆に、我々がローマ帝国に迷い込んでしまうようなことがありましたら
おもむろに三点倒立でも決め込んで、
「トリー!(3つの)、プンクトゥムゥ!(点)、ブラボー?(いいだろう?)」
くらいのことを、鬼の形相で叫べば案外伝わるのかも知れません・・・
それでは!

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アントニオ傘野

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