豆知識。

ども、ぱっくんちょです。
この時期に多いお問合せについて・・・
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寒い季節・・・冬場になると多いお問合せ
・どんどん餌を食べなくなってきたけどなんで?
・底の方でじっと動かない・・・
・ヒーター入れてるのに水温が上がらないんだけど!不良品じゃないの?
こういったものが増えてきます。
もちろん、原因は様々で絶対コレ!ということは少ないのですが、初めての熱帯魚飼育をする方に特に多い原因が“ヒーターの仕様上の勘違い”がほとんどの割合を占めています。今回はそんなお悩み解決も兼ねて、ヒーターを正しく使用しよう!的なご案内をさせて頂きます。
①推奨水槽サイズのご認識
最近このパターンが増えているのには理由があり、30cmや45cm、60cmといったいわゆる規格水槽と言われるメーカー云々は関係無しに水槽のサイズ・水量が一定の物ではなく、〇〇キューブやワイド、フラットと言ったイレギュラーなサイズ(水量)の水槽が多く復旧し、そこで勘違いが発生しているパターンです。
まず前提として推奨サイズ=水槽サイズではなく、“水量”であること。
例を上げると・・・
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左:30cm規格水槽(幅31.5×奥行18.5×高さ24.4cm)
右:30cmイレギュラー水槽(幅30×奥行45×高さ45cm)
この2つ、同じ30cm水槽でもこの2つでは水量が全く違います。
どっちも30cmだし、ヒーターは50Wで良いや~!と言って安易に選んではいけません。
左の規格水槽は約12ℓに対し、イレギュラー水槽は約54ℓ・・・水量で言えば、イレギュラー水槽の方は60cm規格水槽とほぼ同じになっているのが分かります・・・この水量はあくまで実際水槽を仕様した際の水位目安になりますが、水槽サイズ=水量では無いのでお気を付けください。
あくまで、各メーカーや当店のページでの案内に関しては“規格水槽(水量)”で表記してあり、水槽サイズの方が分かり易いけど誤りが無いよう水量も書いてある形になっています。ご自宅の水槽サイズが分からないよ!という場合には目安として水槽の3辺の掛け算÷1000=リットルで出せます。(幅×奥行×高さ÷1000)
この計算はあくまで水槽擦り切りまで水を入れた場合であって、正確な水量は幅×奥行×水位の方が良いかも知れません。
このように水量に合わせたヒーターを選ばないと、思ったほど水温が上がらなかったり外気温に大きく左右されて水温が安定しなかったりします。
②オートヒーターの罠
一般にヒーターには自分で温度を設定できるサーモスタット付きの物と、最初から設定温度が固定されて用途別に販売されているオートヒーターの2種類があります。価格帯的にもオートヒーターの方が半額近く安いことが多い為、初心者の方はこちらを選ばれる方が多い傾向にあります。
もちろん、水温の設定が固定なことで思わぬ事故を防いだりセンサーが水の外に出ていて湯だっていた・・・なんて事故もなく安心な面もありますが、ここに大きなデメリットがあることも忘れてはいけません。
外気温による水温の変化に対する反応が遅く、1日の中でムラが大きいこと。これは、ヒーターが作動し適温になることで一度停止し、水温が少し下がってからまた作動するまでの時間にムラが生じ易いことで起きます。サーモ付きでも同様のことは起こり得ますが、オートの場合にはヒーターとセンサーが一体になっていることで温度の検知が設置箇所によってはかなり遅れてしまい、実は水温がめちゃくちゃ下がっていた・・・という原因があります。
サーモの場合にはセンサーを自由に設置できる為、水流が行き渡る箇所に設置することができますが、オートの場合には見た目の問題で奥や隅に設置することが多くなりがち・・・たったこれだけのことですが、場所によっては水温のムラ0.5~1.5℃のサーモに比べ、倍近くなることもあります。
これを回避する為にも

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こういった1日の水温の最高・最低を把握できる水温計を使用することで『こんなに差があったんだ・・・』ということに気付けて、対処することができます。
③ろ過槽の見落とし、センサーの設置箇所
最後に、上記を踏まえた上で・・・
サーモのセンサー設置箇所についてはほぼ前記した内容になりますが、水量計算をする上で見落としがちなのが“ろ過槽”投げ込み式や外掛け、水中、上部ではほとんど気にする必要はありませんが、外部式とオーバーフローの場合にはフィルター・ろ過槽分の水量で5ℓ~多いと30ℓ以上追加で考える必要がありますのでご注意ください。
あ、センサー設置時には水槽外に出てしまわないようしっかり固定できるようにお願いします・・・火災の原因にもなりかねませんので・・・
④まとめ
色々と長くなってしまいましたが、こんなこと!?と思うようなことが状態不良の原因になっていることが少なくありません。私的オススメは『水温計は必ず付けるべし!』『ヒーターは1つ容量の大きい物を選ぶべし!』『予備のヒーターを持つべし!』の3つのポイントさえ押さえておけば冬は安心安全に乗りきれると思います。
特に、1つ容量の大きい物を使うことで水温のムラも最小限に抑えられ、外気温がむちゃくちゃ低い日でも安心できるのでおすすめです。また、冬場の故障に備え、安価なオートヒーターでも良いので予備として持っておくとより安心できますよ!
・・・
それでは。

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