魅惑のボウズハゼ。

ども、ぱっくんちょです。
ここ最近、(個人的に)インドネシア便が激アツ胸アツです!
133271-1.jpg
スティフォドン・セモニ(Stiphodon semoni)
モルッカ諸島産
ブルームーンボウズハゼの流通名で有名(?)なコンテリに並ぶ青系の美種です。昨今では台湾からのコンテリ、ナンヨウの流通も激減しており、来たとしてもう~ん、微妙な発色…というかホンマかいな?といった個体ばかりでイマイチときめきません。ブルームーンボウズハゼも例外でなく地域個体群によっては色彩の濃淡に大きく差が出ており、通常安価で流通するスマトラ産などで流通するものは『まぁ。。。青いかな?』程度のまさに微発色…
それがどうでしょう!
今回販売中のモルッカ諸島産(ってどこやねん!)の個体、入荷時から重厚なブルーメタリックの金属光沢…このヌメっと、べたぁ…っとした…でも無機質なガンメタボディがたまりません…撮影時の環境にも関わらず遠慮なく青いところがまた素敵です。
とにかく美しいモルッカ諸島産…マニア心をくすぐりますね、コレは。
今回、そんなモルッカ諸島産として4種入荷が来ていますのでサラっと且つコッテリご紹介します。
133226-1.jpg
スティフォドン・ルティラウレウス(Stiphodon rutilaureus)
赤系の極美種です。
特徴的なブローチ模様は発色が増すとともに赤で塗りつぶされ、と同時にコンディションによってはブロンドの金属光沢が入って他種には無いレッド&ゴールドの実に深みのある上品な発色を見せます。第二背ビレの黒い縁取り模様や、各ヒレに入るパールスポットもなんとも豪華な…感動レベルの美しさです。
是非この美しさを肉眼か4Kでご覧になって頂きたい…

133225-1.jpg

スティフォドン・アンニエアエ(Stiphodon annieae)
2015年に新記載されたばかりのホットなボウズハゼなので、新しい物好きの方はご興味を持たれることでしょう。もちろん、新しいだけじゃなぁ…という方も気になってしまうであろう魅力的な種なので是非ご覧を…
全体的にこじんまりとした小型種ではありますが、本種の最大の特徴はおそらくその配色。全身に炎を纏ったかのような真紅の発色を見せ、頭部から背部にかけての一筋がブルーメタリックに輝くメリハリのある美しさを見せます。他種ですと、部分的であったりなんらかの区切りが見えるような配色になるボウズハゼですがこちらはさながら輪郭を書かない美しい夕日と海の絵画を見るかの様です。
新記載種についき情報少ない種ではありますが、学名でググってみればその美しい姿がお目見えします…。
133227-1.jpg
スティフォドン・ペレウェンシス(Stiphodon pelewensis)
今回入荷の中では一番の地味さ…でも一番の感動。(個人的に)
深い深い青黒い重厚な体色は本種の真骨頂、これぞ漆黒の墨纏った筆の如し姿から和名としてフデハゼと呼ばれる所以でございます。
…ん?フデハゼ?
と、思われる方もいるでしょう。
フデハゼというと…
18389.jpg
こちらのアカボウズハゼ(zosterophorum種)を想像されたのではないでしょうか?
一般にフデハゼというと日本や台湾にも棲息するアカボウズハゼを指すこともありますが、“フデハゼとして呼ばれた最初の種類”でいうとpelewensis種になるようなのです。1941年に青柳氏によってパラオから報告、記載のあったpelewensis種ですが、こちらの記載時に和名として“フデハゼ”と付けられました。
その後、日本や台湾にいるzosterophorum種がフデハゼとして誤記載されてしまい、流通量や国内でも馴染みがあるなど云々ありアカボウズハゼ=フデハゼとして定着するようになっていったものとされています。
とまぁ、まとまらない話をごにょごにょとしてしまいましたが…
pelewensis種 = 日本に棲息していない本物のフデハゼ
という事です。
ベットリ青黒いこの質感…漢らしくて良いじゃあないですか!
なんだか個人的な趣味の押し売りのようになってしまいましたのでこの辺で…
どの種類も極少数入荷、次回入荷未定です!(大体こうのパターンは次来ないんですよね…)

それでは!

The following two tabs change content below.

ぱっくんちょ

最新記事 by ぱっくんちょ (全て見る)